アメ車乗りの方なら誰しも一度は「O2センサー」という単語を聞いたことがあると思います。
本来は地味な存在のはずなのに、これだけメジャーになっているのは、それだけトラブルが多いセンサーだからかも知れません。

 

まず最初に「SES点灯=O2センサー」といった迷信?噂?を良く聞きます。
いくらトラブルが多いと言っても、O2だけが原因ではありません。
O2センサーが原因と決め付け、やみくもにパーツを交換しても、症状が改善されないばかりか、時間もお金も無駄にしてしまいます。
チェックランプの点灯時はスキャンツールでトラブルコードを読み取り、しっかりとした診断をすることが一番重要です。

診断方法、トラブルコードの内容については後ほど。

 

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さて、そもそもO2センサーとは何なんでしょう?
簡単に説明すると、排気パイプに付いているセンサーで、排気中のO2(酸素)の濃度を検知し、コンピューター(ECM)に信号を送っているセンサーです。
オキシゲンセンサー、ラムダセンサーとも呼ばれています。

ECMはO2センサーの値を元に燃調や点火タイミング(進角)などを調整し、理想の空燃比に近づけ、排ガスをクリーンな状態に保つための制御を行っています。
エンジンそのものの性能というよりは、環境性能に大きく関わるセンサーです。

特に世界的に環境性能について厳しくなった96年以降の車両には、それぞれの触媒の前後にO2センサーが取付られ、触媒前後の数値を比較することで、より高度な制御を行うようになりました。
また、大幅に進化したダイアグノーシスの規格「OBD2」に対応したのも、この年からです。

C/KがVORTECエンジンになった96年はアメ車だけではなく、世界中の車のターニングポイントになっているんですね^^

V8大排気量で排ガスをまき散らしているイメージ(?)のアメ車ですが、実はアメリカでは環境への配慮については昔から厳しかったようです。
州によっては定期的な排ガス検査「スモッグチェック」が行われ、検査を通らないと車両の登録ができません。
そんなアメリカでは、O2センサーは消耗品としても認知され、メーカーも定期的な交換を推奨しています。

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それでは、O2センサーのトラブルについての診断方法をご紹介します。
まずはOBD2のスキャンツールでトラブルコードを読み取ります。

O2センサー関連で良く出るトラブルコードは以下のとおりです。

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P0131 :O2センサー回路電圧低下(バンク1センサー1)
P0134 :O2センサー回路信号無し(バンク1センサー1)
P0135 :O2センサーヒーター回路異常(バンク1センサー1)

P0137 :O2センサー回路電圧低下(バンク1センサー2)
P0140 :O2センサー回路信号無し(バンク1センサー2)
P0141 :O2センサーヒーター回路異常(バンク1センサー2)

P0151 :O2センサー回路電圧低下(バンク2センサー1)
P0154 :O2センサー回路信号無し(バンク2センサー1)
P0155 :O2センサーヒーター回路異常(バンク2センサー1)

P0157 :O2センサー回路電圧低下(バンク2センサー2)
P0160 :O2センサー回路信号無し(バンク2センサー2)
P0161 :O2センサーヒーター回路異常(バンク2センサー2)

P0420 :触媒機能低下(バンク1)
P0430 :触媒機能低下(バンク2)

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さて、実際にC/KのO2センサーはどこに付いているのでしょうか。
ちょうどYパイプの写真を撮ることができたので写真でご紹介します。

車体側(上側)から見た写真なので、想像を膨らませてご覧ください^^

トラブルコードで特定できるO2センサーの番号は以下のように決められています。

バンクとはエンジンのシリンダー列の事です。
シボレーエンジンの場合、運転席側(左側)のバンクをバンク1、助手席側(右側)のバンクをバンク2としています。
センサー番号はエンジンに近い方から1、2、3、、と数えて行きます。
片バンクに2本ずつのセンサーを使っていますので、センサー1が触媒前、センサー2は触媒後ろになります。

C/Kの場合少し気を付けなければいけないのが、Yパイプが途中でクロスしており、バンクと触媒の左右が入れ替わっていることです。
触媒の後ろ側は「左側がバンク2に繋がるパイプ」、「右側がバンク1に繋がるパイプ」になります。

これで問題のO2センサーの場所が特定できますね^^

 

次にエラー内容です。

電圧低下、回路異常と出ている場合は、ほとんどの場合センサー自体の不調です。
ヒーター回路異常は、センサーに内臓されているヒーターの不調です。
O2センサーは高温にならないと動作しない特性のため、マフラーが熱くなるまでは内臓ヒーターでセンサーを温めています。
そのため、ヒーターが不調になると、特に冷間時などに理想の空燃比を得られなくなってしまいます。

いずれの場合もセンサー交換で改善されることがほとんどです。

触媒の機能低下が出る場合、これは必ずしもO2の不調とは言い切れません。
エンジンの不調、排気漏れ、触媒の不良、O2センサーの不良、色々な原因があります。
まずはエンジンの不調や排気漏れが無いかチェックし、問題が見つからなければO2センサーの交換で様子を見ます。
片バンクのみの症状であれば、O2センサーを左右で入れ替えてみるのも原因特定に繋がるかも知れません。
前後のセンサーを順番に交換して様子を見る場合、強いて順序をつけるなら「リア側→フロント側」の順に交換してみてください。

O2センサーの交換で改善されることも多いですが、症状が改善されない場合は触媒交換となったケースもあります。

 

以上、今回ご紹介した内容が全てではありませんが、少しでも参考にしていただければ幸いです^^

 

C/Kに使われているO2センサーは以下のページにご用意しております。

☆フロント側(触媒前)
https://store.shopping.yahoo.co.jp/ck-parts/ck0046.html

☆リア側(触媒後)
https://store.shopping.yahoo.co.jp/ck-parts/ck0047.html

☆お得な1台分4本セット
https://store.shopping.yahoo.co.jp/ck-parts/ck0258.html

 

 

★上記にご紹介していないトラブルコードの場合もお気軽にお知らせください。

原因や対処方法などをお調べいたします^^

 

GMトラック C/K専門店 C/K Parts Shop
シーケーパーツショップは「相談できる部品屋」です。

お客様の立場に立って親身にお答えします。
まずはお気軽にご連絡ください。

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