95~99年モデルのC1500、K1500、サバーバン、タホ、エスカレード、デナリなど後期内装のエアコンブロア不良のトラブルシューテイングです。
ブロアレジスターやブロアリレーの交換作業の参考にもどうぞ^^
~プロローグ~
2018年7月某日、季節は夏真っ盛り。
連日、各地で40度越えを記録するなど、異常な暑さに包まれた日本列島でした。
そんな猛暑の中、C/K Camp 2018 in 九州!は自走距離2,000kmに迫る長旅だったのです。
イベント当日、サバーバンで初めての九州上陸を果たし、イベント会場までの峠道を快調に走っていました。
気温も高く、炎天下での峠道はエンジンにもミッションにもブレーキにも過酷です。
「水温も上がってきたし、走りも少しダレてきたかな~?」
念のためハードなアクセルワークは抑えよう、なーんて思っていた矢先、事件は起きました!
「カチッ」
なんか音がした?
気のせいか。
「・・・」
あれ?エアコンの風が出てない^^;
しばらくすると何事も無かったように風が出始め、、
おー、大丈夫じゃん。
焦らせないで~^^;
と思ったらまた止まったり。
回ったり、止まったり^^;
段々と止まっている時間が長くなり、最後に完全に回らなくなりました。
というわけで、長旅の大半がフロントエアコン無しの地獄を味わうことになりました~^^;
ただ、リアエアコンは効いたため、後部座席はキンキンだったのがせめてもの救いでした♪
帰宅しやっと時間が取れたので、今度は原因探しの旅に出ることにしました~(笑)
~トラブルシューティング~
必要工具:
テスター(電流測定が可能なもの)
検電ペン
その他、一般的なドライバーやソケットレンチなど
所要時間:?分
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はじめに、ブロアの電源の流れをおさらいします。
イメージ図を描いてみました。
つたないイラストですがご容赦ください^^;
☆1~3速
1、ヒューズ(HVAC)
2、ブロアスイッチ(コントロールパネル)
3、ブロアレジスター(ここで1~3速に変圧)
4、ブロアリレー(常時接点の中継だけ)
5、ブロアモーター
6、アース
☆4速
1、ヒューズ(ハイブロア)
2、ブロアリレー(コントロールパネルからの起動線で入る)
3、ブロアモーター
4、アース
このように、1~3速までと4速ではブロア電源の系統が異なります。
スイッチの4速出力はブロアリレーの起動線になっていて、ハイブロアの電源に切り替わる仕組みですね。
どこまで電気が来ているかが分かれば原因の特定が可能です。
それでは、順を追ってチェックしていきましょう^^
画像をクリックするとコメントをご覧いただけます。
ブロアリレーやブロアレジスターの交換の参考にもどうぞ^^
- ブロアリレーやブロアレジスターは助手席のグローブボックスの奥に付いています。まずはグローブボックスを外します。
- グローブボックスの運転席側にあるサポートを外します。
- 奥側のゴムバンパー部分を内側に押し込んで手前に引き出します。
- 両サイドとも外れると手前に落ちてきます。グローブボックス下側はフック形状になっていて、手前に倒した状態で上に持ち上げると外すことができます。
- グローブボックスが外れました。左上の配線がごちゃごちゃっとしているところがリレーとレジスター。右下の黒くて丸いカバーの中にブロアモーターが付いています。
- こちらがブロアリレー。レジスターはさらにこの奥に、ヒーターケースの中に刺さる形で付いています。
- ブロアモーターの電源です。左側の紫線が12V、右側の黒線がアースです。
- コントロールパネルのブロアスイッチをチェックするため、コンソールを外します。
- コントロールパネルは中段。両サイドの穴をマイナスドライバーでこじると外れます。
- コントロールパネルが外れました。
- 裏側。ブロアスイッチの裏の配線は熱を持ちやすく、焼損していることも多いです。しかし、今回はとても綺麗な状態で、特に問題無さそうでした。
- とりあえずブロアモーターに電源が来ているかチェックです。プラス側。来てますね!この段階でブロアモーターの不良かアース不良かの2択になりました。
- マイナス側。こちらも来てますね!アース不良の典型的な例です。この時点で原因はアース不良と分かりました。しかし、問題はここから。何処に不良があるかを探す必要があります。
- ブロアリレーを外してみます。見た目は特に問題ありません。端子間では導通も問題無し、アースとのショートもありませんでした。
- リレーがささっていたコネクターです。
- 86番がアース。ブロアモーターのアースとも導通あり、スイッチオンにすると、やはり電気が来ちゃいます。うっすらと。本来はアースなので電気は点きません。
- 87番はハイブロア4速の電源。ヒューズから来てます。イグニッションONで点灯OK。
- 87a番レジスターからの電源。1~3速。こちらもブロアスイッチONで点灯OK。1~3に応じて明るさが変わり、4速に入れると消灯。
- 85番ブロアスイッチ4速の入力。スイッチ操作OFF~3は消灯、4速で点灯。
- 30番はブロアモーターに向かう線。リレーを抜いた状態では電気は来ません。
- いちおレジスターもチェックしておきます。レジスターはリレーのさらに奥に付いています。配線を引っ張り出して、、、
- リレーが乗っかっていたあ金属のステーを外します。ボルト2本、7mmソケットを使用しました。
- ステーが外れました。
- ブロアレジスターはこの奥。真ん中に見えるコネクター、配線がレジスターの物です。
- レジスターにささるコネクターを外します。狭いのでなかなか大変です。
- レジスター自体は上からボルトでケースに固定されています。こちらも7mmの頭でしたが、工具が入らないため指ラチェットで(笑)
- 外れて来ました~。ここからも狭くて知恵の輪状態です。
- やっと出てきました。念のため導通チェックしましたが問題なしでした。
- ここまでプラス電源をチェックして特に問題がなく、アースに電気が来ていることからもアース不良であることは間違い無さそうです。ブロアリレーとブロアモーターのアースを手探りで調査したところこのような配置となっているようでした。
- さらに良く手探りで探していると、怪しいコネクターを発見。
- 見つけました^^アース側の端子が溶けて接触不良を起こしていたようです。試しに挿し直してグリグリすると、、ブオーンンとブロアの回転が確認できました♪
- コネクターはバッサリと切り落とし、配線を直結して修理完了です☆
と、いう訳で、原因の箇所を見つけることができました^^
20年以上も前の車両ですし、配線やコネクターの劣化によるトラブルも当たり前ですよね。
根気よくチェックしていけば、今回のように運良く見つかるかも知れません。
一つ修理すると、また一つ愛着も増して行くというものです♪
これだからアメ車ライフは辞められないですね~^^
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